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校長室 ~校長の自然探索~ 「ふるさと散歩」

蛙(かえる)

 五月も半ばを過ぎ、日差しが強まり暖かさも日々増してきました。 日本自然環境専門学校のビオトープ池では夜になるとアマガエルの合唱が聞こえてきます。
 蛙はなんといっても子供にとって一番の身近な友達です。今年は春の訪れが遅かったので、蛙の活動も1週間から10日ほど後れた感じがします。春の早いヒキガエルは、4月中旬から卵を産み始め、新潟市でも蛙合戦を見ることができます。
 本校のビオトープ池は新潟市の鳥屋野潟のそばにあります。周りは住宅と店舗事務所などが多い地域です。こんなところでももとは田んぼであったため、生き残ったアマガエルが細々と家庭の庭で生きながらえてきました。ところが私たちがビオトープ池を作った4年前くらいに一斉に産卵繁殖をし出しています。 今では産卵期や夕方アマガエルの声が実習場に鳴り、日々ちょっとした騒動です。
 自然を復元することは大変なことですが、人間の少しの配慮で私たちは、蛙たちと一緒に住めるのです。アマガエルの声はその体に似合わずに大きく、うるさいかもしれないのですが、彼らはたくさんの昆虫を食べてくれます。その昆虫は害虫もたくさん含まれています。カエルが生息していてくれるおかげで増えることの出来ない害虫もたくさんいるはずです。それによって私たちも見えない利益をうけています。 アマガエル、ガマガエル以外のトノサマガエル、トウキョウダルマガエル、モリアオガエルは田んぼの水路のコンクリート化や外来種のウシガエルに食べられ、その生育環境も失われたため、めっきり見かけることが減りました。
 私は小林一茶が好きなのですが、彼の俳句にはたくさんの蛙が現れます。また詩人、草野心平は蛙に自分の心を蛙に映して対話しています。 私たちの周りに生きるものは皆、本当は私たちの写し身なのかもしれません。

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