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校長室 ~校長の自然探索~ 「ふるさと散歩」

夏はきぬ

「1 卯(う)の花(はな)の におうかきねに 時鳥(ほととぎす) 早(はや)も来(き)鳴(な)きて しのび音(ね)もらす 夏(なつ)はきぬ」
 これは新潟県の大潟町(現在の上越市)出身の小山作之助作曲、歌人の佐々木信綱作詞の初夏の田園の風景を歌った曲です。初夏、うつぎの白い花が咲き、ホトトギスが来て鳴く。早乙女が苗を植える風景と、ホタルが飛び、クイナが鳴く典型的な日本の農村風景を歌ったとても美しい曲です。 お分かりになるようにこの曲は、五、七、五、七、七の短歌調で作られているので、皆さんも夏の自然を短歌に読めばすぐ歌になります。
 明治時代以前、私たちは身の回りの自然や生活を楽しみ、歌い、たたえることを長らく文化として持っていたのです。もちろん新潟県もそうであったと思います。 しかし、このような農村風景は現在ほとんど失われています。まず、ホタルは多くの水田から消えてしまっています。この原因は、水路のコンクリート化でホタルの幼虫が土の中で羽化することが出来なくなったり、常時水がないためカワニナなどの餌となる小さな貝がいなくなったこと。農薬、川の汚染の影響などによります。 また、クイナも水田やそれに連続する池沼の環境が生育に適さなくなり見かけることはまれな鳥になってしまいました。  現在、大潟町の方たちはホタルの復活を目標に生き残っているホタルの保護を目的に活動をされています。 21世紀は、わたしたちの原風景を大事にし、身の回りの季節変化を感じさせるたくさんの生き物とのつながりを大切にすることをいつも心に留めておきたいものです。

<<佐渡の自然   尾瀬>>



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