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校長室 ~校長の自然探索~ 「ふるさと散歩」

鳥屋野潟の自然

 新潟市の女池小学校の5年生全員と本校の学生で、新潟県最大の湖面を有する鳥屋野潟の自然を観察に行きました。 新潟は新しい潟というのですが、その名の通り阿賀野川と信濃川という日本を代表する大河に囲まれています。この2つの河川が運んだ土砂が河口付近で堆積し、砂丘列を作ります。その間の低いところが池や潟となったわけです。
 鳥屋野潟もそのひとつで、ほかにも付近には蓮潟、長潟、女池、男池、丸潟などの多くの湖沼がありました。これらは開発や宅地化によりほとんど埋められてしまい、わずかに残っているのが鳥屋野潟と清五郎潟なのです。 この鳥屋野潟、現在でも貴重な自然を残しています。冬場には白鳥は2,3千羽、カモは1万羽くらい冬を越しています。また、メダカや希少なアサザなどの植物もまだ多く自生しています。
 新潟市は70万都市ですが、このような大都市に自然豊かな湖沼が存在していることは驚くべきことです。 しかし、過去30年前ではもっと豊かな自然が残っていました。私のこどもの頃は清五郎潟付近ではホタルが観察されました。また、新潟の湖沼ではどこでも見られた、オニバス、ガガブタなどはすでに見られなくなってしまいました。 周りの田んぼは埋められてしまい、トノサマガエルの声も聞こえることはありません。昭和30年前半では子供たちが鳥屋野潟で泳いでいまいした。 現在、このような豊かな自然は失われてしまいました。その原因は住宅や公園としての開発や家庭をはじめとする排水の汚れにあります。私たちの暮らしを豊かにすることが実は自然を失う大きな原因になっていたのです。 失ったものを戻すためには大きな努力が必要です。しかし、鳥屋野潟の水質も徐々に改善され、環境基準を十分満たすのも夢ではありません。 これからは失った自然を取り戻すことに私たちの社会の意識を向けていくことが必要ではないでしょうか。

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