新潟付近でもゲンジボタルはそろそろ終わり、ヘイケボタルが田んぼに出てくる時期になりました。
日本に生息するホタルは40数種といわれています。私たちに身近な蛍といえば平家ボタルとゲンジボタルです。幼虫の時代、水中生活をするため良い水質かの指標となる生物です。羽化は土の中で蛹になり、成虫になってからは数日しか生きていないと思われます。
この蛍の光。「はかなさ」の象徴のように思われます。「はかなさ」とは重さや大きさなど「はかる」ことができないという意味と聞いたことがあります。蛍の光はどこか頼りなく切ない感じを持って淡く風にも揺られ光ります。淡くゆらゆらと光る黄緑いろは人間の魂を見ているような気持ちがします。
私たちの「命」も同じように測ることのできないものではないでしょうか。
「この世」は自分を含め頼りない、どこか無常の寂莫たるものであることも多いと感じられます。
突然の大きな災害や事故、病気。不幸はいつ私たちにめぐってくるかわかりません。本当はそんな頼りないものの中で私たちは生を営んでいるのです。そのことに無意識のうちに気づくとき、私たちは儚さ(はかなさ)を感じるのではないでしょうか。
新潟市では、自然に蛍が発生するところは非常にすくなくなりました。30年前くらいには、鳥屋野潟付近を始めすこし郊外に行けばたくさんのヘイケボタルを見ることができました。しかし、農業の効率化のためつまり人間の効率というハカリによって急速にその姿を消していきました。
ハカナイものがハカレルものによって失われていったのです。
21世紀、環境と共生する社会が要求される時代。私たちは人間にだけハカレル物の価値から、自然や時の流れにあるハカナキモノに価値の視点を移していかねばならないと思います。
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