夏も本番。セミの鳴き声が新潟市でもそこら、ここらから聞こえてくるような時期になりました。新潟市ではニイニゼミ、アブラゼミ、ミンミンゼミ、ツクツクホウシなどがいます。
セミの鳴く声は雄がメスをよぶための声なのですが、雄は体にある腹弁という弁を震わせて鳴きます。セミのお腹は空洞になっていて太鼓のような原理で音を出します。
セミの生態は実はわからないことが多く、7年ぐらいで成虫になるといわれていますが、実際は栄養条件により7年以上になることもあるということです。
木の幹に卵を産んで幼虫になると土の中に入り根から養分を吸い夏、に羽化します。成虫になってからは1週間程度生きて、木の樹液などを吸います。よくヒヨドリなどに食べられたり、地面に落ちてアリに食べられたりしています。
ところで皆さんはイソップ物語の「アリとキリギリス」をご存知と思われます。実はこれ、元の話はでは「アリとセミ」という題であったのが日本に入りなぜか「セミ」が「キリギリス」に変わったということです。
話の設定として確かに「セミ」より「キリギリス」のほうが冬のあわれさが浮き彫りになります。
セミは抜け殻をよく見ることができます。体の細部まできれいに抜けていることに驚きます。抜ける時間は夜の9時以降くらいが多く、いろんなところで簡単に観察できます。
この抜け殻のことを「空蝉」(うつせみ)と呼びます。古典ではよく人間自体を同じく現身(うつせみ)と呼びますが、私たちの体も実はこの世にいる仮の姿ということなのでしょう。日本人の持つ無常観が良く現れていると思います。
昼間あれほど激しく鳴いていたていたセミが秋風の知らせとともにいつの間にか姿を消す。そんなときに季節の移り変わりの中に日本人は自分を映し出すのでしょう。
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