自然環境専日本門学校では、毎月「わくわく自然探検隊」という催しを行っています。これは、子供たちに自然の大切さや面白さ、不思議さを感じてもらおうという趣旨で4年ほど前から週末などに実施している活動です。
先日そのなかで、草木染を体験してもらいました。草木染とは植物を基にした染物で、昔からおこなわれている染物です。現在、皆さんが使われている衣服はほとんどが化学合成で作られた染料を使用して作られたものです。
一方、自然の風合いやその味わいを楽しむといったことで草木染で作られた製品も最近では見かけることも増えてきました。
この草木染を簡単に説明します。まず原料としてはベニバナ、ヨモギ、チューリップ、タマネギ、などを煮出した汁で染めていきます。無地の綿生地をその液で煮込んで、その後色を定着させるため、ミョウバン液とか鉄焙煎液というものでさらに煮込みます。最後に乾かして出来上がりです。
染め方によってはさらにいろいろな工程が加わります。全部含めると3時間以上かかるので結構骨が折れます。子供たちは植物から色が染められることにみな驚きます。できた作品は色も染め具合も違います。作られたものはどれひとつとして同じ作品はありません。考えてみれば私たちの周りの自然でまったく同じものは1とつとしてありません。それぞれがさまざまな個性を持っているのです。そんな風に考えると草木染のまだらに染まることも楽しくなります。
画一的なものを生産することで発展してきた私たちの社会ですが、これからは少しゆっくり、時間をかけることをむしろ楽しむことも大事です。効率だけで人間は生きてきたわけではありません。物を作ることには遊びや楽しみといった人間らしい重要な要素も含まれています。そんなものを作ることの中で、人間と自然のつながりをより深く理解してもらえると良いと思っています。
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