新潟市新津の県立植物園で絶滅危惧種展が行われています(終了しています)。
日本にはシダ類を含む約7000種の植物が生育しています。これは面積にしては大変豊かな数で世界的にも誇れるものです。しかし、現在この約4分の1が絶滅の恐れがあるのです。絶滅というと朱鷺やパンダなどの有名なホ乳類がすぐ思い浮かびますが植物も実は大変危ない状態にあります。
新潟県は植物は3000種類近くあります。これは日本の約7000種のうち沖縄や伊豆諸島の特殊なものを除けば日本の一般的な植物の大半があるのです。実は新潟県は隠れた植物大県なのです。これは南北に長く、河川、池、山、高山、などの自然環境。水田、里山、など人と自然の関わりの長い付き合いがある豊かな社会が新潟にあったということなのです。
しかし、現在これが大きな危機に立たされています。その原因は人間の開発による破壊や除草剤の広範な使用。そして残念ですが植物を盗掘する心無い人々の圧力。さらに過疎化によって山林や棚田、水田に十分な管理が行き届かなくなることによる減少。こういったことがさらに複合的に重なり合って希少種の植物の減少に拍車をかけています。
また、現在問題になっていることは遺伝的なかく乱ということです。これは人工的に栽培した野生種や園芸種を野に戻すことです。角田山の雪割草。瀬波の瀬波スミレ。など野生種のあるところに人工的に繁殖して大量に植え戻しをすることは危険なことなのです。植物はその地域で歴史的に長い時間をかけて生存してきました。遺伝子とはまさに人間でいう履歴に当たります。これを人間が勝手に変えることは慎まなければなりません。これからは自然を守り、育てることと人工的な移植を行うことは区別していく必要があります。
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