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校長室 ~校長の自然探索~ 「ふるさと散歩」

桜前線と自然

 そろそろ日本各地で桜の開花が始まりました。新潟市では4月の10日くらいから開花が始まります。 桜ほど日本人の気持ちと深いかかわりを持つ花も少ないでしょう。
 「花は桜、人は武士」などという言葉があるように、散る様の美しい桜は日本の武士の精神にぴたりと合っているのでしょう。一方、「敷島のやまとごごろをひととはば あさひにおう山桜花」は桜をこよなく愛した本居宣長の和歌です。日本人の心と山桜が里山で咲く姿は日本の春を代表する風景でもあります。また、桜の元で死にたいといった西行は心から桜の精になりたかったのでしょう。
 サクラの「サ」は早乙女や早苗の「サ」と同じように田の神様を指すという説も聞きます。 最近、桜の満開の時期が少し早くなっていることのお気づきでしょうか。今から40年くらい前に私が小学校に入学したころには新潟の桜の満開は4月の下旬、最近では満開は4月の中旬ころになっています。開花自体はそんなに変わらないらしいのですが、満開時期は早くなっているような気がいたします。 これをすぐ温暖化のせいには出来ないのですが、今年は京都議定書で温暖化防止条約が発効しました。
 人間の地球環境に与える影響は21世紀に入り顕著になっています。人間が自然の恵みに甘えられるのは豊かな自然があったからなのです。しかし、現代はその余裕が自然にはもうありません。1年に1度、自然と自分の生活のあり方を桜を眺め、思い起こすことも必要です。
 生活の中で少しでも2酸化炭素を減らす工夫をしてゆきたいものです。 そんななかで自然の移り変わりに心をときめかせ、その中に新しい発見に気づいていくことはとても楽しく、心豊かなことなのですから。  


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