新緑の季節になると、野山に出かける機会も多くなります。
木漏れ日が、新緑から差し込む中を歩くのは、とても気持ちが良いものです。新潟の新緑は落葉樹が多いため、木漏れ日が若葉をとうして差し込み、やわらかく、美しい色合いです。かぜが吹くたびに光が刻々と変化している様は本当に神々しく、まさに生命がときめいているような気がします。
松尾芭蕉は「日光で
あらとうと 青葉若葉の 日の光」
と詠みました。
日光でも同じような景色を詠ったのでしょう。
さて、こんな素敵な季節ですが山に入ったときに注意しなければならない、樹木があります。
それは「やまうるし」です。漆の木は人が歩く道沿いなどに多くは生えています。これはヤマウルシの木が日のあたる少し開けた環境に適応した樹木だからなのです。
山で見かけるのは山漆というもので、漆を取るウルシとはすこし違います。秋の紅葉は大変美しいのですがかぶれやすい方は山を歩くときに注意してください。葉からでる茎の部分が赤く、比較的目に付きやすい木です。
漆と言えば、新潟市は新潟漆器という伝統工芸があります。新潟は北前船の寄港地であり、さまざまな漆塗りの技術が伝えられ、幕末には日本有数の漆器の産地でした。現在でも新潟漆器は国の伝統工芸品の指定も受けています。
昨年、その実際の技術を学ぶ講習会が私の学校を会場に2回ほど開催され、多くの方が参加されました。
漆器は自然の素材で作られていること、独特の光沢など多くの点で再評価がなされています。また縄文時代から日本の地で利用されている塗料です。
漆は漆の木を傷つけて採取します。やはり、人は身の回りでも、自然の恵みをたくさん受けているのですね。
<<山椒魚(さんしょううお) 採らない、壊さない、野に蒔かない>>
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