新緑も色合いが濃くなってきました。私の学校でも、蓬やタンポポ、セリなど道端にたくさんある野草で「てんぷら」をして楽しみました。古の人も若菜つみに野に出かけて春を楽しんだのです。
自然の恵みを食べて楽しんだり、緑化運動で植樹をしたり、絶滅の恐れのある植物を植えたりする運動は最近多くのところで見かけます。
しかし、大事なことが忘れられているきらいがあります。
自然と付き合う中でも大事なマナーがあります。それは、「採らない、壊さない、野に蒔かない」ということです。
まずは、許可なく山菜など、むやみやたらに「採らない」ことです。山には入会権や私有権があるところもあり、山菜は大事な農産物なのです。これらの山菜などは一般の人が自由に取れるものではありません。
山野草でも乱獲で絶滅しそうなものもたくさんあります。こういう希少なもの換金性のあるものは採らないことが原則なのです。
次にもちろん植物の生息地を「壊さない」ことも重要です。山のどこでも、道以外に入り込んで歩くことはデリケートな環境の植物たちには大きな脅威なのです。踏みつけが生育に影響する湿地性の生き物も多いのです。
最後はなかなかわかりにくいことなのですが、「野に蒔かない」ということです。
緑化で植樹をするときに、地域とはまったく別のところから持ってくる樹木などは地域の生態系を壊してしまったり害虫を運んできたりするのです。また、自然の中に園芸植物を植えたり、本来はない山野草をうえたり、河川敷に花を植えるのは考え直す時代に来ています。
もっとまずいのは、在来の山野草があるところに地域外の同種を持ち込むことです。これは長期的に遺伝子の撹乱を起こし予期できない混乱を自然に与えることになりかねません。
自然は人間の考える時間よりはるかに長い時間で動いていることを忘れないようにしたいですね。
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