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日本自然環境専門学校

自然環境保全をリードする人材を育てる「環境の総合専門学校」

森林の保全と再生

森林の再生LOGO

森林破壊は深刻な状況

森林破壊
海外では焼畑による森林破壊が深刻

世界では1秒間にテニスコート20面分の森が消えている・・

自然豊かな日本で生活をしていると世界の自然環境が急速に悪化することを感じることは少ない。しかし、熱帯雨林の破壊は勢いを増し、7分間に1種類のスピードで生物が絶滅している。本来、二酸化炭素の吸収源である森林は燃やされることにより二酸化炭素を大気中に放出している。「文明の前には森があり、文明の後には砂漠が残る」そうならないために森を育て守り続けていこう。

豊かなはずの日本の森は・・

日本の国土は約60%を森林に覆われています。そのうち40%がスギなどの人工林で天然林は50%です。天然林の中でもいわゆる里山と呼ばれる2次林は60%を占めています。人工林や里山はある程度人間が管理する必要があるとされています。しかし、林業の衰退や石油利用の生活になり、森林の価値が下がり、人が見むきをしない時代がしばらく続いています。

⇒日本の森は放置されることにより状況が悪くなっている

里山の森が荒れ放題

ナラ枯れ被害
ナラ枯れによる被害が深刻化する。
※ミズナラの木だけが枯れている。(新潟県佐渡市)

高度成長時代を境に里山の木を利用する機会が減り、管理されずに放置されている状態が続いています。里山の樹木は人に定期的に切られることにより若さを保つことが出来るとされています。管理されなくなった森ではそれが原因とされるナラ枯れ病などが近年蔓延し、問題となっています。ナラ枯れのピーク時は1年間で東京ドーム約430個分の面積が被害を受け、近年でもその半分は毎年被害を受けています。

里山の生き物に異変が・・

林床の植物
明るい林床を保つと様々な植物が生育する
里山の代表カタクリと絶滅危惧種ギフチョウ

里山が管理されなくなり、森林内の動植物に変化が起きています。林床が暗くなったり、特定の植物(ササ類など)の繁茂により種の多様性が失われ、多くの里山の動植物が絶滅危惧種となってしまいました。里山の生態系は人が積極的に関与することにより維持されてきましたが、人が関与しなくなり生態系のバランスに危機的な変化をもたらしています。

林業の衰退と森林の荒廃

林床の植物
管理されなくなったスギ林は土砂崩れを起こしやすくなる。細い木が密集しすぎている。

戦後、大量のスギを中心とした針葉樹が山に植林されました。しかし、安価な輸入材におされ、国内の林業は衰退しました。林業の衰退に伴い植林された人工林の管理も行われなくなり、山が荒れることとなり、近年は林業就業者の高齢化による人材不足も深刻化しています。山が荒れると土砂災害などが起こりやすくなるほか、水源としての機能も低下してしまいます。


森林の保護と保全

point

保護と保全の違い

自然環境の話題になると「保護」と「保全」という言葉をよく耳にします。似たような言葉ですが実は意味が違います。

  • 保護 ・・・ 人の立ち入りを制限ししたり、行為を禁止し、そのままの状態を保つ。
  • 保全 ・・・ 現状を維持または改善するために人が何らかの対策を行う。

保護の対象となる森とは?

森林
世界遺産 白神山地のブナの原生林

天然林のうち、世界自然遺産の白神山地を代表とする原生林と呼ばれる森はどちらかと言うと保護の対象となります。原生林とは昔から人の手が入らず自然のまま残されているので、なるべく人の影響を与えないように保護するのが望ましいのです。保護するには法律で立ち入りや開発行為を禁止するのが基本です。

保全の対象となる森とは?

森林
神奈川県の里山。田んぼと雑木林が隣接する。

2次林と呼ばれる天然林のうち里山は、人の手が入ることにより生物の多様性や水源涵養能など森の機能を良好に維持することが出来ます。伐採行為などは一見、森を破壊しているように見えますが、実はこれが保全活動につながります。森の地面(林床)に多くの光が当たるようにする事でカタクリなどの草花が増え種の多様性が維持できます。


森の再生のために

実践的な現場志向の野外実習

里山の手入れ
里山林の管理・保全技術の習得
→動植物生態野外実習

里山の保全は森の木を切るだけではなく、野生動植物を含めた生態系全体に目を向ける必要があります。事前に調査を行い、希少動植物の位置や植生の状態を把握しておかなければ、適切な管理を行う事が出来ません。手入れ後も定期的に調査し、モニタリングするのが望ましいと思います。

森を守る仕事「林業」の技術

林業実習
チェーンソーを使った伐倒作業
→林業実習Ⅰ

森林の仕事の代表は林業です。長年育てたスギやヒノキを伐採して販売するだけでなく、近年は生態系保全や森林保全の為の調査や作業などの仕事が増えてきているそうです。例えば卒業生が就職した森林組合では海岸林の保全の為の調査を行っていると聞きました。海岸林ではニセアカシア等の外来種問題や松枯れ病が問題となっている地方も多く、林業組合や造園業者が対応しています。

チェーンソーを使った作業は林業では基本になりますが、正しい使い方をしなければ非常に危険です。本校の実習では法令で定められた安全教育講習のみでなく、実際に木を切りチェーンソーに慣れるまで丁寧に指導します。

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