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【奄美】亜熱帯生態系実習

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3日目②:大雨のナイトツアー。収穫はあったのか!?

さて、いよいよ研修旅行の目玉でもあるナイトツアーです!!

なんせ前日にアマミノクロウサギが15羽見れたということですからね(1年生情報)。期待したいです。したいのですが・・・出発前の時点で大雨です😭😭😭

ナイトツアーは、ガイドさんの車に乗って5、6人ずつの班に分かれての観察です。

行く途中、ワイパーが高速になるくらいの激しい雨です☔ガイドさんに伺ったところ、 「大雨だとウサギはあまり出てこないかも」 ということです。・・・そうですよね。

アマミノクロウサギ

▲アマミノクロウサギ(前日の様子)

ツアーの場所は旧県道で、今は新しい道路ができて使われなくなったそうです。

道路沿いというのは、ハブが少ないんです。なぜなら、人々がハブを捕まえやすい場所だからです!奄美ではハブの被害対策のため、ハブ1匹につき3,000円で買い取る制度があります。 そんな理由で、

道沿いにハブが少なくなる(採られる)

天敵であるハブがいない道路付近にアマミノクロウサギが増える!

ということです。 実際、マングースの駆除成功と合わせ、アマミノクロウサギの数は格段に増えているそうです。これから行く旧県道にも数年前に比べ、アマミノクロウサギがたくさんの見られるようになったそうです😊

ただ、ハブの捕獲制度は本来は居住地域で人々が安全に暮らすためのものであって、わざわざ山奥に行ってまでハブを捕まえるものではありません。

「ハブは奄美大島の生態系ピラミッドの頂点の1種です。もともとハブが住んでいた環境に、人が住まわせてもらっていることを忘れてはならない」とガイドさんはおっしゃいました。

車の中からライトを照らす

目的の道に来たら、ノロノロ運転で動物たちを探します。みんなで協力して、ライトを照らしながら動物たちを探します!

まずお出迎えしてくれたのはカエルです。

アマミハナサキガエル

▲アマミハナサキガエル(日本固有種・絶滅危惧II類 ) 。一番ノーマル(?)なカエル。

車からおりて観察

みんなで観察してまた車に乗り込みます。 流石に、雨のためにカエルがたくさんいます!! ガイドさんは、カエルやヘビを踏まないように運転するのが大変です💦

次に、ガイドさんがアマミイシカワガエル(日本固有種・国内希少野生動植物種・絶滅危惧IB類)を見つけてくれました!見て下さい、この美しさ😍日本で一番美しいと言われているカエルです。

アマミイシカワガエル

▲ずっと見ていられる美しさ。アマミイシカワガエル

図鑑で見て、ずっと見たかったので見れてとても嬉しいです😳跳躍力が高くて、一瞬でどこかに行ってしまいました。

また、カエルを食べにきたヘビが多く、たくさん見れました。

ガラスヒバァ

ガラスヒバァ(日本固有種・有毒)。カエルを食べていました。

アカマタ

アカマタ(日本固有種)。一番多く見られました。

前日は見られなかったオットンガエル(日本固有種・国内希少野生動植物種・絶滅危惧IB類)も見ることができました!これでこのツアーで見られるカエルはコンプリートです👏

オットンガエル

▲オットンガエル。ヒキガエル科に見えるけどアカガエル科

ですが、やはりここまで来たらアマミノクロウサギが見たい・・・😓昨日あんなに見れたという話を聞いていたし、「見れない時はない、ほぼ100%見れる」と言われているくらいなので、やっぱり見たいです!

この時、探し始めてすでに2時間が経っていました。私たちの班は3班目で、前の車(1~2班)が通った後だと、やはり動物が逃げていて見つかりにくいそうなんですね。

それを防ぐためにいつもは時間を空けてツアーを組んでいるそうなのですが、この日は夜になるほど大雨予報だったので、いつもより早く時間をつめてツアーを行っていたそうなんです。

夕ご飯を食べずに出てきているので、学生のみんなもお腹も空いています。みんなに確認したところ、

「帰りが遅くなってもいいのでアマミノクロウサギが見たい!」

とみんな同じ思いだったため、最後の望みをかけてアマミノクロウサギを探すことに! 心なしか小雨になってきました。

アマミノクロウサギの性格はさまざまで、見つかっても草を食べ続けていたり、驚いて道を横切ろうとするのに、道路の真ん中で止まってフンをしているものもいるそうです。

アマミノクロウサギのフン

▲アマミノクロウサギのフンだけ発見しました!近くにいる!?

帰り道で諦めモードになっていた時、後部座席に座っていた学生が、窓から一瞬だけアマミノクロウサギを見つけたようです!

一瞬だったので全員見れませんでしたが、小雨になってきたので活発になってきたのかな?

またしばらく走っていると、

「ピー ピョイ ピョイ ピョイ」

なぜかアカヒゲの声が!!??なぜ!?夜に!?しかもすごく近い!と混乱している瞬間、

「いた!」

とガイドさんが道の奥を指さしました。

待望のアマミノクロウサギ

待望のアマミノクロウサギ!!!!!

今度はあまり逃げずにゆっくりとしてくれました!😭✨のそのそと動くイメージから、大きいネズミのようなイメージでしたが、自分の目で確かめたらちゃんとウサギでした!(当たり前ですが)

アカヒゲの声とアマミノクロウサギ発見の声が同時だったので、あの瞬間の混乱と感動の渦は忘れられません(笑)

ちなみに、アカヒゲのさえずりはガイドさんのスマホの着信音でした😂

後部座席の学生たちもみんなアマミノクロウサギが見れたようです! これで満足して帰れますね!

ケナガネズミ

▲他の班で見れたケナガネズミ

最初は、アマミノクロウサギがいる場所に入って悪影響にならないかな?という不安もありましたが、アマミノクロウサギに合った瞬間の感動や、保護対策の重要性と実を結んだ現実は、やはり現場で体験しないと分かりません。

いろいろな動植物が絶滅の危機に瀕しているという場所は日本にはたくさんあり、その度に胸が締め付けられる思いですが(この気持ちも大切ですね)、保護対策の成果が形になって表れるという、嬉しい事例はなかなか実感できないので、とても貴重な体験でした😊

ちなみに、雨が降っていたので動画は撮っていません💦