
弁天橋実習場
屋外施設
造園練習区画

主に環境創生農学科が国家資格である造園技能士の検定対策を行う区画です。造園技能士は「学科試験」と「実技試験」があります。実技試験では制限時間内に垣根を作ったり、石を設置したり、植物を植えたりと実際に庭を作る作業試験があります。
実習場では学生1人に1つの区画が与えられ、3~4か月かけて作業試験の練習を行います。短期間で道具の使い方や作業手法を覚えていきます。造園技能士は1年生では3級を受験し、2年生では2級に挑戦できます。
花木園

造園技能士の実技試験には、樹木の枝や葉を見て樹木名を判定する「要素試験」も含まれています。樹木の特徴は図鑑でも勉強できますが、実物を見て、さわった方が特徴もつかみやすく、覚えやすくなります。
花木園には造園技能士検定に出題されるほとんどの樹木が植栽されています。そのため遠くの植物園や公園に行って樹木の勉強をしなくても、実習場で勉強することができます。
造園技能検定に出題される樹木

試験には庭園や自然公園、街の緑化でよく利用される樹木が出題されます。3級では 60種、2級では115種の中から出題されます。普段から樹木に触れ特徴を覚えていきましょう。
圃場(畑)

圃場(畑)では主に環境創生農学科が受講する農業基礎実習で野菜の栽培を行っています。有機栽培を基本としており、土作りやたい肥作りなども化学肥料や農薬を使用せず行います。夏野菜ではナス、キュウリ、トマト、トウモロコシ、スイカなどを、秋冬野菜ではサツマイモ、ハクサイ、ネギ、ニンジン 、カブ、イチゴ、チューリップなどを栽培しています。
収穫した野菜は鍋や焼き芋などに調理して美味しくいただきます。調理に伴い排出された生ごみや除草した刈り草などは、たい肥にして土に戻す持続可能な循環型農業も目指します。
植物栽培温室棟

広さ約200 ㎡(約130畳)の大きなガラス温室で、観葉植物や在来植物の管理を行っています。 今後は水草の管理、木材乾燥、野菜や果樹の栽培など、さまざまな実習で利活用していく予定です。
ビオトープ池

自然環境保全科の環境復元実習で管理を行っているビオトープ池です。この池は近くの自然公園にある湿地を参考にして造りました。都市に小さな池を再生し、在来種の生息地として利用してもらうという目標で造りました。
池の管理、水質調査、生き物観察、在来種の種子を採取し発芽させて増やすなど、さまざまな学習に取り組んでいます。また、年度によりビオトープの設計・デザインし、実際に池をつくることもあります。