オープンキャンパス

卒業生インタビュー

環境調査(建設コンサルタント)

環境教育科卒 / 2019年3月卒

古越 祐太さん

仕事内容を教えてください

建設コンサルタントとして環境調査の仕事をしています。周辺環境に影響するような工事の計画段階や施工中などに実施し、生き物の繁殖や生育に影響がないかを調べます。そして結果を事業者に報告し、生き物に影響の少ない方法で工事ができるように考える仕事です。

そして結果を事業者に報告し、生き物に影響の少ない方法で工事ができるように考える仕事です。現在関わっている案件では、数が減少傾向にあるワシやタカなどの猛禽類の調査を担当。先輩方と協力して早朝から夕方まで、猛禽類の行動等を調査しています。

自分で設置した定点カメラの映像で、親鳥が巣に運んだエサをヒナが飛びついて食べる姿など成長過程が見られた時には感動しました!絶滅が心配される生き物を守る仕事なので、大きなやりがいがあります。

この分野に興味をもったきっかけは?

もともとは地元・長野で、産業機械メーカーのエンジニアとして働いていました。たまたま知人に誘われて登山に行き、自然に興味が出てきたのが最初のきっかけです。登山の楽しさや自然の素晴らしさに惹かれていくほどに、自然に関わる仕事がしたいと強く感じて学び直しを決意しました。

日本自然環境専門学校を選んだ理由は、地元では学べる学校がなかったことと、環境教育科の内容が面白く感じたこと。また、この仕事を選んだのは、コツコツと進めることが得意な研究志向の自分に向いていると感じたからです。学生時代もフィールドワークで生き物の種類を調べてレポートにまとめるのが好きでしたし、仕事で大好きな自然に還元できると思うと嬉しいです!

学校の授業で役に立っていることは?

▲2年生で作製したアカガエルのパネル

入学当初は、生き物や自然環境について知識がなかったので新鮮なことばかりでした。野外での動植物調査実習が毎週とても楽しみで、初めは触ることができなかった虫も1年も経つと平気で触れるように。一眼レフカメラの扱い方、Adobe フォtショップやイラストレーターなどのソフトの使い方も学びました。1人1つのテーマを決めて博物館の展示パネルを制作する実習では、カエルの展示を作成したこともありました。

今の仕事でも撮影はもちろん、イラストレーターで猛禽類の飛行ルートを地図に落としたりと日々使っている技術なので、学生時代の学びが活かせているなと感じます。小学校で1年生の児童たちに環境教育の授業をしたことも楽しかったですね。

学生時代は新潟で一人暮らしをしていたが、やはり就職は地元・長野でと決めていたそう。
慣れ親しんだ土地であることに加え、長野県は自然が豊富で、仕事をするうえでも地元が良いと感じたことが理由。 実習では、学科の垣根を超えて動くので友達も増えたそう。

現在の仕事に向いている人はと聞くと「自然が好きで、好奇心の強い人ですかね。僕も気になる生き物はすぐ名前や生態を調べていました」とのこと。
現在はモニタリングの調査業務が中心だが、先輩たちの報告書の原案を見てレポート業務も勉強中。