卒業生インタビュー

磐田市竜洋昆虫自然観察公園

自然環境研究科 / 2016年3月卒

柳澤 静磨さん

仕事内容について教えてください

自然公園と一体化した昆虫館に勤務しています。大きく分けると仕事が2つあり、1つは昆虫の飼育と管理、展示です。成虫や幼虫の展示の企画から実施、バックヤードでの昆虫の飼育を行っています。限られた時間で掃除や世話を全部行うのはなかなか大変です。昆虫は食草が決まっているのでその植物を園内で探したり、沖縄の昆虫の食草は、沖縄からとりよせることもあります。


2つ目の仕事は自然公園内の「ガイドウォーク」です。公園内を一緒に回って自然や生物についてガイドを行います。毎日公園内を一周し、ガイドウォークで話すネタ(昆虫、サナギ、タマゴ、花など)を探しています。また、何かを見つけた際は生態や小ネタなどを図鑑やインターネットで調べて、名前だけでなく面白い話ができるように心がけています。 自然の感触さがし、自然観察ビンゴ、自然の音に耳をすませよう、自然のにおい、外国からきた生き物さがし、自然の色さがし、自然のかたちさがし、虫のなかまわけなど色々なテーマを設けて実行しています。

この分野に興味をもったきっかけは?

幼稚園のころから生き物を採集をしていて、ハチ、カナヘビ、ニホントカゲ、カメなどを飼育していました。そのときは子供向けの図鑑を読んで飼い方を調べていました。生き物がなにかを食べているところを観察するのが好きだった気がします。小学校の自由研究で昆虫標本を提出しました。


入学した高校が1期生ということもあって、1年生で科学研究部生物班の班長となり、6人ほどの同級生と数種類の生物を飼育していました。サンショウウオや図鑑をながめてゆるくヒマをつぶしていましたね。2年生では後輩が10人ほど入部してきたので、専用の部室を与えられ、そこでさまざまな生き物を飼育していました。3年生では後輩に虫好きが入部してきたため、その後輩とひたすら虫採りに明け暮れていました。部全体の研究としては川の生物調査を行っていましたね。そんな感じでずっと生物漬けでした。

J-ecoに入学してから

動物に関しては、高校時代にかなり親しんでいたのでよく知っていましたが、植物に関しては飼育している昆虫の食草しか分からなかったんですよね。なのでJ-eco入学時は、植物がほぼゼロベースからスタートしたので、そういう意味では一番よく学び、吸収しました。昆虫図鑑を読んでいると食草が載っていますが、今までは植物のイメージがつかめなかったんです。植物が分かるようになると、書いてある種名を見てすぐにイメージがつかめます。野外に行ったときも、植物を見て「この植物があるということはこういう昆虫がいるだろう」と予測できるようになります。


昆虫に関しては高校までに色々やっていたので、初めて学ぶというものはほとんどなかったです。だけど環境調査の一環として行う昆虫調査は初めてでした。環境と昆虫を結びつけるということも今までやったことがなかったんですよね。また絶滅危惧種も今までは特に気にしていませんでしたが、気に留めるようになりました。昆虫を見る視点が広がったと思います。


その他では、イラストレーターとフォトショップの技術を学べたこともよかったです。仕事でポスターやチラシ、展示パネルを作る時に必須になります。自分で図鑑が作れるようになってうれしかったです。

卒業制作で制作した昆虫図鑑

磐田市竜洋昆虫自然観察公園 勤務/自然環境研究科/2016年3月卒/東京都出身。

柳澤さんが企画した『ゴキブリ展』や『GKB48総選挙』が各地で話題となりました。現在、「ゴキブリスト」として企画展示、SNS、講演会などでゴキブリの魅力を発信しています。