卒業生インタビュー

環境省

自然環境保全科 / 2020年3月卒

森田 由女花さん

あこがれの環境省レンジャーの仕事

大学卒業から社会人を経て、環境省レンジャーの夢を叶えた森田さん。現在は釧路湿原国立公園で勤務しています。釧路湿原は日本最大の湿原であり、ラムサール条約登録湿地にも指定されています。国の特別天然記念物のタンチョウをはじめ多くの動植物の貴重な生息地となっています。

仕事内容を教えてください

公園の保護管理や、発注業務の適正な遂行を行っています。例えば国立公園内で何かを建てようとする場合、環境省へ許可申請をしなければなりません。その申請書を確認し、法律や管理計画の基準に沿っているかチェックをしています。また、発注した業務を行ってもらう業者さんと打ち合わせをしたり、上司と相談しながら業務の方向性を決めたり、進捗管理をしています。

まだまだ上⼿くいかない事が多いですが、少しずつ⾃分が 成⻑していると感じる瞬間があると、明⽇も頑張ろうと思います。⽇本全国が赴任先になるため、仕事をしながら⽇本中の国⽴公園を訪れることができる点が魅⼒的だと感じます。

この分野・仕事を選んだきっかけ

小笠原で絶滅危惧種のカタツムリを観察

環境省レンジャーへの憧れは大学生の頃からありました。大学卒業後、環境省レンジャーになる夢を諦められず、環境公務員サポートがあるJ-ecoに入学を決めました。最初は出身県の林業職を目指していましたが、本気で環境省を目指すきっかけとなったのは、1年生のときに参加した研修旅行(小笠原諸島)でした。

小笠原で外来種により、今まさに絶滅しようとしている固有種のカタツムリや昆虫を目の当たりにし、また環境省が行っている保護対策の現場を知りました。そして、やっぱり自分も環境省の一員となり、自然環境の保護に関わりたいと再確認したのがきっかけです。

学校で学んだこと・学生時代

新潟県という自然が豊かな場所で、自然好きが集まる学校なので、友人との会話の中でおのずと知識を得られ、多くの実習を通して各種調査方法を学べました。中でも動植物の同定(どうてい:名前を調べること)には積極的に取り組み、入学当初から鳥類の見分けや聞き分けの能力が上がりました。

学生と先生の距離も近く、中にはたくさんのネタエピソードを持っている先生もいて、生き方の参考になりました。また、登山や旅行に友人を誘ったり、どんな事にも積極的に取り組んだことで、フットワークもどんどん軽くなりました。毎年何か新しいことにチャレンジするぐらいの積極性が養われ、やらなきゃ始まらないという考えを持つようになりました。

環境省釧路自然環境事務所勤務/自然環境保全科卒/2020年3月卒/高知県出身

⼦供の頃から⾃然がつくり出す絶景が好きで、海外の絶景特集番組を良く⾒ていたという。⼤学卒業後、環境省レンジャーになる夢を諦められず、環境公務員サポートがあるJ-ecoに⼊学。1年半のサポートを受け環境省レンジャーに合格。現在は国⽴公園の保護管理や適正利⽤を促進することに繋がる業務を⾏う。

「案件には締切りがあり、まずはどう効率的に進めるかを考えます。上⼿くいかない事も多いですが、着実に成⻑に繋がっていると思います。」と森川さん。将来は地域の⼩学⽣など向けの環境教育に取り組み、知識習得だけでなく、どのように伝えるかを学びたいと語ってくれた。

※インタビューは2020年時の内容です