環境調査に関する仕事
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環境コンサルタント(調査会社・生物調査1)
どんな仕事
環境アセスメントや河川水辺の国勢調査など、国や地方公共団体から発注される生物調査を、仕様書にしたがって行います。
ある地域の生物種のリストアップ、動物の定点観測やラインセンサス、あわせて水質や土壌などの環境調査を行うこともあります。
自然環境や生物について正確なデータを集めることによって、地域の生物多様性を認識し、開発から貴重な生態系を守ったり、良好な自然環境の維持管理に貢献します。
環境と一口に言っても非常に広い分野であるため、通常はその分野専門の調査員となります。例えば、生物調査であれば陸上・水生植物、昆虫、鳥類、両生・は虫類など分野で分かれます。
採用募集がかかる時点で募集分野が明記されていることがほとんどですので、自分の得意分野を磨いておく必要があります。
必要なスキル
植物、昆虫、鳥類などの種を識別する能力が前提となります。また頻繁な野外調査に耐えられる体力も必要となります。
そのほか、報告書を作成するためのPCスキル(エクセル、ワード、イラストレーター、フォトショップ、GIS等)。発注者と丹念な打ち合わせを行うコミュニケーション能力と精神力も大切です。
卒業生の声
環境調査(建設コンサルタント)
古越 祐太さん
測量会社(調査会社・生物調査2)
どんな仕事
ダムや道路、橋などの建築・土木工事を行うさいの前調査として、土地の状況を正確に調べる調査を行う仕事です。土地の高さや面積などを測量技術を用いて測定し、地形図を作成したり、測量結果をもとに工事計画・実施設計を立てていきます。
自然環境を開拓し、工事を行うさいは自然環境に影響が出てしまうため、現在は一定の工事規模に対して、環境省が必ず環境アセスメントを行うように法律で定めています。
そのため、本来測量調査を専門として行っていた会社は、自然環境調査と保全対策の検討・計画・設計もセットで行うようになり、環境調査や生物調査を専門に行う部署を設けるのが一般的となりました。
さらに、工事による自然破壊を極力おさえるために、自然環境の保全のほかにもビオトープ造りなどの自然環境の創出・利用から環境教育も行う会社も増えてきました。
必要なスキル
どの部署を希望するかにもよりますが、生物調査なら生物の調査・識別能力(上の環境アセスメント会社をお読みください)、ビオトープ造成の仕事では造園土木の知識と技術、測量の仕事であれば測量士や測量士補の資格があると有利となります。
内定者の声
(株)ABdo
自然環境研究科 渡井さん (静岡県出身)以前は公務員の仕事をしていましが、自然環境に関係する仕事の転職考え、環境仕事の分野を調べました。このとき初めて「環境調査」 の仕事があることを知りました。
この業界を目指すには、GIS やドロー ンの操作技術が学べて、野外実習が多い学校に入る必要があると考え、本校に入学しました。
そのきっかけとなった環境調査会社の採用試験に見事合格しました!植物調査、GIS、測量を中心に やっていきたいと考えています。
環境分析会社
どんな仕事
水、大気、土壌など、私たちの身の回りにはたくさんの環境があります。これらの環境の成分を測定・分析し、私たちの安全で安心なくらしを守る仕事です。社会貢献を強く感じられます。
工場や病院などの排水、公園の水道水、建築物のアスベスト濃度、騒音・振動などを測定・分析し、行政機関が定める基準を超えていないか確認します。
会社により取り扱う内容が変わり、水質を専門に行う会社、分析全般を行う会社などがあります。農業に関わる分析センターでは、作物栽培のための土壌の分析や土壌環境の改善策なども提案します。
必要なスキル
化学分析のための器具や装置を扱いますので、機器や装置を扱い経験があると即戦力となります。また、化学の知識はもちろんのこと、データの見方や報告書を読み取る知識が求められます。 資格では環境測定分析士、公害防止管理者、環境計量士などがあります。