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森林の仕事紹介

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森林官(林野庁)・林業職職員(地方自治体)

どんな仕事

農林水産省林野庁所轄の国家公務員(森林官)や、県庁や市役所の林業職職員です。日本の国土は約7割が森林で、そのうち、約3割が国が保有する「国有林」です。

国有林は国の機関である林野庁が管理を行います。また、県や市が保有する「公有林」は、森林全体の1割ほどで、県や市が管理を行います。


業務内容は森林・林業管理のための企画立案・実施を行い、林業・木材産業をすすめます。その他、山地災害の未然防止(治山=ちさん)や、林道事業の設計・監督等を担当を行います。

森林機能の高度発揮のための技術開発や森林環境の保全、森づくり活動の支援など、多岐に渡ります。

その土地の新潟はきのこの産地でもあるため、新潟の林業職では、新品種の開発等の試験研究業務を担当もするそうです。

必要なスキル

まずは公務員試験合格が必須です。森林官は国家公務員試験、林業職職員は地方公務員試験に合格しなければいけません。

卒業生の声

林野庁
堀澤 凌甫さん

森林組合・森林組合連合会

どんな仕事

日本の森林のうち、国有林と公有林を除いた7割は個人所有する「私有林」です。森林組合とは、この「私有林」の所有者が組合員となって組織されている協同組合で、現在、全国に約600組合あります。

主に組合員が所有する私有林の管理を行います。また理事会、森林整備部門、販売部門、加工部門、指導部門など、しっかりとした組織体制となっています。

仕事内容は、チェーンソーで木を伐採するだけではなく、森林管理・計画(水源涵養、環境保全)、木材・山菜やキノコ(林産品)の生産販売、情報提供や森林管理の相談・融資、林道や作業道整備など多岐にわたります。

森林組合だけで仕事を回しているわけではなく、民間の林業会社へ仕事を発注することもあります。発注をするための森林の調査、書類作成も仕事のうちです。


森林組合連合会とは、森林組合の上部団体で、その都道府県の森林組合をまとめる役割があります。森林組合に対する指導や木材共販市場の運営、林業資機材の販売、防災林を中心とした森林整備工事を行っています。

必要なスキル

現場での作業の場合は、チェーンソーや刈払い機の操作技術、林業系土木機械の免許などが必要です。

その他にも、森林調査・測量の知識や技術、多様なパソコンソフト(Word、Excel、CAD、GISなど)の操作技術が求められます。

また、共同で作業を進めたり、打ち合わせなどが必須な仕事ですので、コミュニケーション能力はもっとも重要なスキルでしょう。

卒業生の声

かが森林組合
向出 壮 さん

林業会社

どんな仕事

民間の林業会社です。基本的には森林組合と同じく、森林の管理を行いますが、会社の経営方針によって業務が変わることもあります。

たとえば、「社有林」から製材された木材を使い、家具制作や木質バイオマスチップの制作と販売をしたり、木造注文住宅の開発や販売、建築までを手がけている会社もあります。また造園工事や林道の整備、森林公園の整備などを行っている会社もあります。

必要なスキル

森林組合とほぼ同じですが、より現場作業に必要なスキルが求められます(求人の業種による)チェーンソーや刈払い機の操作技術、林業系土木機械は在学中に取得しておきたい免許です。

木材製造・加工

どんな仕事

収穫した丸太から板材や角材に加工するの製材工の仕事です。完成した木材を使い製品にして販売したり、完成した製品をつかい商品開発を行うこともあります。

近年、木の良さを活かした「木の家」が注目され、温もりのある木の家に住みたいという人が増えています。それに加え、木の家に合う家具や食器、インテリアの需要も高まっています。

さらに学校校舎の木造化、机やイス、ロッカーなどの木材活用が全国各地で積極的に取り組まれるようになりました。

木のよさや価値を再発見できる製品ウッドデザインは、古いようで実は新しいデザインなのです。

必要なスキル

加工作業自体は、機械が行うことが多いので、特別なスキルが必要ではありません。ただ、木材を運ぶさいに「フォークリフト運転技能者」の資格があれば歓迎されます。

木工製品を商品として作るいわゆる「職人」になるためには数年の修業が必要です。木には種類や使う部分によって性質が異なるため、木材の特徴を理解してその特徴に合った加工を行います。