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自然公園の仕事紹介

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レンジャー(自然保護官)

どんな仕事

レンジャー(自然保護官)は環境省所属の常勤公務員です。公務員試験に合格しなければならず、しかも合格者は毎年全国で5名ほどと超難関の試験です。その分、憧れる人も多い職業です。勤務地は必然的に全国にある国立公園となります。


レンジャーは多岐にわたる自然環境業務を行っています。具体的には生態系の保全、国立公園の管理、外来種対策や野生鳥獣の保護、ペット動物の愛護、エコツーリズムといった自然とのふれあいの推進などです。

このような業務を通じて、自然系職員は貴重で豊かな自然を守り、時にはふれあいなどの利用の促進に努めています。


また、自然系職員の業務には、霞ヶ関にある本省での業務だけでなく、各地方環境事務所や自然保護官事務所に赴任し、地域の方々や他の行政機関と協力しながら現場の第一線 で活動したり、他の行政機関や海外へ出向する業務もあります。

(出典:環境省ホームページ 「レンジャーになりたい」(http://www.env.go.jp/guide/saiyo/cat_g3/H29_Ranger-1.pdf))

必要なスキル

まずは公務員試験に合格しなければいけません。また、通常は大学卒業が前提となります。 受験のスキル以外ですと、公園を利用する人や地元に住む方々との協力が不可避ですので、コミュニケーション能力が必要です。

卒業生の声

環境省レンジャー
森田 由女花さん

アクティブレンジャー(自然保護官補佐)

どんな仕事

アクティブレンジャー(自然保護官補佐)は環境省所属の非常勤公務員です。こちらは公務員試験の受験は必要ありません。忙しいレンジャーに代わり、現場での調査やパトロール、公園利用者の案内、自然解説など、主として野外の現場業務を行います。

任期が3年程度、と短い期間ではありますが、「動植物の保護・保全」に関しては最も直接的に携われる仕事です。 また、3年で色々な経験と人との繋がりを持ち、そのままその土地の自然環境分野の仕事に就く人が多いようです。

ツシマヤマネコ 絶滅危惧IA類 (CR)

必要なスキル

動植物の保護には地元の方々の協力が必要となりますので、コミュニケーション能力が大切になります。また、現場仕事に加えパソコン作業も多い仕事ですので、ワードやエクセルのほか、イラストレーターやGISなどのパソコンスキルがあるとよいでしょう。

卒業生の声

対馬自然保護官事務所 厳原事務室
自然環境研究科卒業生 Nさん (兵庫県出身)
ツシマヤマネコのモニタリング調査や糞の採取、普及啓発や増えすぎたツシマジカ対策に関する業務を行っています。

シカの数がかなり増えていて、下草のダメージが大きいです。下草がないとツシマヤマネコの餌のネズミも生息できないため、シカ対策は間接的にツシマヤマネコの保護にもつながります。

自然公園

どんな仕事

自然公園は国営公園から市町村管理のまでさまざまで、仕事は多岐にわたります。

国立公園は環境省の管轄=環境省レンジャーやアクティブレンジャーの仕事となりますが、それ以外の公園では、通常は県や市が民間の会社に業務を委託していることが多いです。


仕事内容は公園の安全管理、草刈り等の公園管理、生き物や管理面での情報収集と発信、イベントの計画・実施、ボランティアの調整などがあります。

また、建物の維持管理や展示物の作成を行なうこともあります。その一部を担うこともありますし、ほぼ全てに携わることもあります。


植物の管理は造園会社に、環境教育は別の会社に、と完全に分かれている場合もあります(大きな公園ほど多いかもしれません)。

いずれにせよ、その公園を訪れる人に、その公園や自然が素晴らしいということを伝え、親しんでもらうことが仕事の大きな目標です。

必要なスキル

自然が相手ではありますが、人とのコミュニケーション能力が必要です。自然の知識に関して、ひとつ得意分野がありつつ、幅広く、また環境問題に関しての知識があるといいです。また、簡単な草刈りをすることも多いので、刈り払い機などの機械が使えるといいですね。

卒業生の声

磐田市竜洋昆虫自然観察公園
柳澤 静磨さん

自然ガイド

どんな仕事

その地域の自然のすばらしさを伝える仕事です。自然を守る第一歩として「知る」ことが重要なので、参加者にガイドを楽しんでもら、自然保護につなげる狙いがあります。

通常、観光協会や自然公園、アウトドア施設の職員となり、「仕事の一部」としてガイドを行う場合が多いです。長年の経験を積んだガイドはフリーとして活躍することもあるそうです。

ガイド以外の仕事では、自然公園内を探索し、どんな動植物がいるか調べ、公園の資産として情報を蓄積したり、発信したりします。もちろん、ガイドのさいの知識として蓄えてもいきます。

また、希少な動植物の保護対策や、外来種の駆除や獣害対策を行うこともあります。業種によってはトレッキングやカヌーを行う場合もありますし、どのような自然を相手にするかで内容も変わってきます。

必要なスキル

その地域をよく知っていることが重要です。そのため、自分がその場所をじっくり調べてよく知る必要があります。動植物の知識のほか、歴史や地学などの知識もあるといいですね。もちろん、英語が話せると海外からの観光客に対してもPRできます。

卒業生の声

株式会社五千尺
ネイチャーガイド ファイブセンス
梅澤 航太さん